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●睦稔「地球交響曲第四番」を彫る
10月23日 沖縄読谷村より、名嘉睦稔−第2回目撮影報告



21世紀最初のガイアシンフォニー第四番のために名嘉睦稔が全身全霊を込めて彫り上げてくれた大作「地球交響曲」(タテ1.8m、ヨコ3m)が今日完成しました。



この作品は、手前みそで言うのではなく、最近の睦稔の版画作品の中でも最高の傑作であることは間違いありません。睦稔の母なる星ガイアへの熱い想いがほとばしる素晴らしい作品です。
今日、10月23日午前11時、那覇空港に到着してすぐ読谷村にある睦稔のアトリエに向い、この作品の最後の部分の彫りの撮影を開始しました。そして色鮮やかな極彩色の作品が刷上がったのは夜の11時、初日から連続10時間近い撮影でした。
大きな版木の上に瞬時に湧き出ては消えてゆく生命の円舞を、一象たりとも取り逃すまいと、一心不乱に彫り続ける睦稔の姿は、せつなささえ覚える感動です。




時に花に、時に蝶に、鯨にチンパンジーに人にトンボに精霊に、爆発しながら永遠に連鎖するガイアの生命の輝き。彫りを終え、墨をのせた時、初めて姿を現わした様な形象。
その時、睦稔は初めてにっこり笑って「はやく色をつけて仁さんにみせたい」と言いました。
その少年そのものの笑顔に睦稔がこの作品に込めた情熱と喜びを感じました。



そして、深夜近くなって極彩色の色全てが浮び上がった時私の喜びも爆発しました。
はやくこの作品をみなさまに見せたいと思いました。この作品はガイア4番のポスターになります。又、どこかで皆様にも是非本物をご覧いただきたいと思います。
撮影初日だというのに、もう何週間もここにいたような気がします。睦稔ありがとう!
台風が近づいています。でもまったく心配していません。
午前1時30分ベッドに入りました。




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